メールのお話

Security News

■Gmailアップデートを装うワームに要注意 [ITmedia]

Gmailのアップデート情報を騙るメールが出回ってるみたいです。
以前の招待制から登録制に変更された事もあり、利用してる人もいると思うのでご注意を。

ところで、メールの添付ファイル、あなたは開きますか?

私の場合、基本的に「それがどんなものであれ開きません」。

というか、使用しているメーラーは、添付物を自動で完全隔離してくれます。 これがどういうことなのかというと、例としてHTMLファイルが添付された場合を挙げてみます。 Windowsには標準でOulook Expressというメールソフト(通称メーラー)が付属してますが、デフォルトの状態ではこのメーラーは「HTML作成されたメールデータを送受信する」設定になってます。 なので、「メールを新規作成」して、そのメールを送信した場合、実は受信側には
  • テキストデータ
  • HTMLデータファイル
の2つがお届けされちゃいます。

では、なぜHTMLファイルが送られるかというと、メールを作成する際に、
本文中の文字の色を変えたり太さを変えたり、すると、この変更データを保存しておくのがその「HTMLファイル」だからなのです。
なので、先のテキストデータとHTMLファイルを同時に扱う事により、送信者が作成した意図通りの文字表現が、受信側の環境でも再生される、というわけです。

ところがこのHTMLがくせもので、HTML構文の中には
「構文中に記載したURLに一瞬で転送させる」
「スクリプトを忍び込ませる」
なんかが出来ちゃいます。

悪質な利用例としては、そのHTMLを開く事で、任意のURLに転送させ、そこからスパイウェアをダウンロードさせたり、稼動しているPCの裏側で勝手にウェブブラウザを起動させて、偽のログインページを開かせていたりするわけです。
特に何も考えていないと、メーラーを閉じて、その開いている偽ログインページに何の疑いもなくIDとパスを入力してしまう可能性もあります。俗に言う「なりすまし」ですね。
他にも、スクリプトを使った「ブラウザクラッシャー,PCクラッシャー」なんかもあります。

こういったことから、メールを開く時には添付ファイルの有無に注意したり、HTMLファイルは開かないようにする、などの防衛手段を講じる必要が出て来ます。
また、送信者側も、不必要な添付は行わないようにしなければいけませんね。
利用者の中には、そのメールに「添付ファイルが存在している」だけで、メールサーバー上で自動削除の設定を行っている方もいるし、迷惑メールフォルダに割り振られる可能性だって十分にあります。
せっかく書いて送ったメールが読まれないのは、悲しいですね。

まとめ+

今回は「Outlook ExpressとHTML」という、非常に敷居の低いと思われるものを例として扱ってみましたが、「添付ファイルって厄介なんだなぁ」という事が伝われば幸いです。

また、ファイルの識別能力を高めるために、以下の設定を行っておきましょう。
  1. なんでも良いので「フォルダ」を開く
  2. フォルダのメニューにある「ツール」→「フォルダオプション」を開く
  3. 「表示」タブ→「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを”外す”
これを行う事で、ファイル名の後に「.(ドット)~(拡張子)」が表示されます。 つまり、そのファイルがテキストファイル(.txt)なのかHTML(.html)ファイルなのか、画像(.jpg , .gif , .png)ファイルなのか、より正確な確認が出来るようになる、というわけです。 中には「拡張子偽装」といって、プログラムファイル(.exe)を画像ファイルに見せ掛けたりする手法もありますが、少なくとも偽装まではされていないいらぬファイルを誤って開いてしまう確率は減らす事が出来ますね。


以上で本日のお話はおしまい。
これからますます利用高まるメールについての豆知識でした。

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